2011年10月9日日曜日

GitHub

まったくもって更新していなかったけれども、久々に更新。

最近Githubが面白いというので、ずっと気になっていたがようやく触るまとまった時間が取れたので、触ってみた。まぁ要はクラウド型リポジトリなんだけれど、そこにソーシャル性があって、100万人のエンジニアが参加しているということに意義がある。

いろいろいじって1時間、手軽に使えて超楽しいのはもちろんそうだが、これからの開発スタイルがどうあるべきか、もっと言うとこれからの時代の知的労働者の働き方はこうなるんだな、ということを痛感した。

なので社内の全リポジトリをGithub上に置くことに決めた。有料のブロンズに申込み、サブバージョンとTFSに分散していたソースコードをマイグレートした。ものの1時間。TFS立てるのに二日かかったのにな。。

考えてみればグーグルだってマイクロソフトだって、Appleだって、コア社員は数万人。なので100万人のエンジニアが参加しているこの組織には、数万人規模の会社では対抗できないということを意味する。つまり、会社が主体となってテクノロジーを先導していた時代を終わらせるパワーを秘めているのかもしれない。この流れは、もはや不可逆だろう。

2011年5月30日月曜日

本当に。。

ブログを書くぞー!と宣言してもうすぐ1年、予想通り全く書いていない。。。
なんと10エントリーしか書いていなかった。イヤーつくづく本当に自分の飽きっぽさに反省…

そもそもTwitterも同業の方々は軽く10000ツイート超えているのに、私はまだ1000ツイートもいってないし。。。

しかし、この半年は本当に、本当に忙しかった。もう人生で一番忙しかったと言っても過言ではないくらい。自分の脳みそのCPUの限界と耐久性が本当に良くわかったくらい、脳みそと体を酷使しました。

おかげで15年来の悲願であった博士号も取れたし、様々な良い事もあったけれども、博士号をとって3月でついに開放される!と思った矢先に大震災でもうスーパー大変な日々。もちろん震災にあわれた方々の事を考えると全く比べ物にはならないんだけれども、経営者としては会社の震災による売り上げ減をどこまで抑えるか、異常な状況の中で如何に通常を作り出すかといった作業で本当に心底疲れました。論文2本書き上げた後のこれだったので、もうマラソン走りきった後に100メートル走10本ダッシュみたいな。。。

でもLunascapeでやってきたこの10年を振り返って情報処理学会に投稿させていただいた招待論文も、書いていたときはなんでこんなつらい思いをしなければならないんだと本当に思っていたけれども、読んでいただいた方々のとても励みになる感想を聞いて、「あー、本当に書いてよかった」と心から思えました。

ブラウザもそうなんだけれども、お金や名誉のために働く事って難しくて、結局はどこかの誰かが心から「ありがとう!」って言ってくれた時、どんなことよりもうれしいんですよね。きれいごとっぽいけど。事実なのでしょうがない。

その言葉だけが聞きたくて、10年間やってこれました。本当に感謝。

2010年12月19日日曜日

もう検索はしない! Twitterが可能にした「出現する才能」:日経ビジネスオンライン

ひょんなことで、あるテレビ局のディレクターさんと飲むことになった。いろんな話をしたけれど、やはりテレビの影響力が落ちていると感じると話をしていた。確かにそうなるだろうとずっと言われてきたけれども、今年は特にそれを自分でも実感し始めている。

まず、いろいろな人が同じようなことを言っていたのが、「今年流行した歌」が思いつかない。今年流行したものもわからないし、あえて言えば尖閣問題と海老蔵さん問題くらい。でもこれはトレンドではない。

テレビ局はいろいろといわれるが、給料がいいというのもあるけれど、やはりやっている人たちはなんだかんだでとても真面目で、ジャーナリズムとして日本を引っ張っていく責任感とやりがいがあるからハードワークも続けられるという話であった。しかしテレビ局のディレクターも15年以上続けてきて、ずっと突っ走ってきたけれど、疲れたしここいらで一息置きたいという話をしていた。

とても有名で好きな番組なので、一息置かれてしまうのは残念すぎるのだが、でも気持ちはとてもよくわかる。マスメディアは、確実にその影響力を失っている。

また、今日以下のような記事を見つけた。


若者は夢がないというけれども、本当にそうだろうか、という話である。単に多様化して言っているだけなのではないか、と。人と人がソーシャルメディアで直接つながる社会が訪れたおかげで、今までメディアを通して行われていたフィルタリングがなくなり、本当になりたい職業に一直線に迎えるようになっただけではないかと。

たしかに昔であれば、男の子は野球選手かサッカー選手、女の子はケーキ屋さんみたいなのが小学生の夢だった。でもこれは、明らかにテレビの影響だし、野球中継がなくなればなりたい人の数も減る。今は公務員が一番人気だそうだ。ちょっと前は小学生の女の子のなりたい職業1位がキャバ嬢という時期もあった。世も末だと思ったが、これがテレビメディアの作り出した虚像そのものの影響だったのだろう。その時期なぜか雑誌やテレビでキャバ嬢がもてはやされていたが、確かに飲むだけで月収何百万円も稼げるのであれば、この不況の時代には魅力に映るかもしれない。

ちなみにたくさんの労働力が提供されれば、一人当たりの単価も下がるわけで、さらにキャバクラも最近大不況でパイも減り、なんと時給千円のキャバクラまで表れたらしい。ということで、すでに人気はなくなり生活は苦しくキャバ嬢の労働組合までできているというのだから、なんだか皮肉である。体を売っても、稼げない時代なのである。しかし最後の頼みの綱)(?)の公務員さえももうすぐ破たんするのは目に見えている。

しかしこれらの現象は、夢がなくなったのではなくて、夢が多様化したのではないだろうかという話である。これにはとても同意する。ネットメディアが発達し、社会全体の意見ではなくて、本当に自分の聞きたい、知りたい人から、直接情報を仕入れられる社会になった以上、メディアが作り出した偉人のような人は減り、本人の興味をネットの情報が増幅したのちにたどりついた人こそが、本人にとっての偉人なのであろう。一方で既存メディアが示してきた情報は現代にそぐわなくなり、それを信じていてももう自分たちの未来を保障することはない事が明らかになりつつあるので、誰も信じないし、腑に落ちない情報となっているのだろう。

実は、このように社会で何が流行しているのかをひたすら気にしてきた、そういった現象が減衰しているのは、ネットでも起きているのではないかと感じている。今年流行したITトレンドといえばクーポン系のサービスかもしれないが、それらは人々の生活様式を根本から変えてしまうようなサービスとは思えない。携帯SNSやゲームもそうである。流行というよりはインフラとして便利だから利用しているのであって、おそらく、なんとなくみんな利用しているからYahooを使い、なんかかっこいいからGoogleで検索するような時代は、もうすぐ終わりを迎えるのかもしれない。

それではこれからは何がトレンドとなるのか?おそらくそれは、より「本質的」なことだろう。本質的な価値を追求し、人間であれば精神的な価値を追求することにより人生の比重が置かれる可能性が高い。流行に左右されないなら、人間は本質を追うだろう。例えば食べていくためにもっとも有利なポジションは何かと考えれば、本質的には農業かもしれないし、それならお金などなくても生きて行ける。精神的な価値を追求すれば、家族と共に過ごし、友人と楽しく飲み明かしたり、人によっては自分の限界を探す旅に出るかもしれない。

何のことはない、これって日本が何千年も続けてきた事に、回帰するだけだ。でも当たり前といえば当たり前かもしれない。でもどうせなら、ここ50年で表れた新しいテクノロジーと融合した、新江戸時代が訪れたらより楽しそう。

というわけでこれからのトレンドは、「新・江戸」かも。

2010年12月14日火曜日

iLunascape for iPad 1.3.0が承認されました

オンラインブックマーク機能がついたiLunascape for iPad 1.3.0が承認されたようです。
こちらのバージョンではiPhone版やLunascape for Windowsの最新ベータ版とお気に入り同期が可能です。また皆様からご要望があったいくつかの機能の追加や不具合の修正がされております。

2010年12月7日火曜日

WikiLeaks

WikiLeaksの作者がイギリス警察の事情徴収に応じるとのこと。当然ながら、 事情徴収に応じたら最後むちゃくちゃな理由をつけて逮捕だろうか。この事件(正確には事件ではないのだけれども)を見ていると、この後にこの事件がどのような展開になるかで、今後の世界の方向性が大きく決定されるのではないかと考えている。

ここ数年、特に今年は日本でも権力とはなにか、国とはなにかを改めて考えなおすいい機会になっていると思う。国の定義は実は曖昧だが、過去の歴史から大抵の国の定義は、未だに「暴力装置を独占しているかどうか」、つまり人に何かを無理やり強制できる力がどの程度あるのか、がある程度の前提となっている。これがあるから、仙石さんとかもついつい暴力装置という、建前の世界では絶対に言ってはいけない言葉を口にしてしまった。菅総理にしろ、そんなことはみんな分かっているのに、口にしてしまう当たりが政治家としてはあまりにも軽薄で無知だと思う。
  
しかし、ここ最近はそういう「口には絶対に出してはいけないけれども、周知の事実」が、表に出てくる用になってしまった。国は今までは「暴力装置」で正しい情報であってもひねり潰す力を持っていた存在であった。今回のWikiLeaksしかり、海保の映像流出しかり、そういう意味から、現在の国というものの定義が非常に大きく揺らいでいることを示している。もう本音と建前を使い分けることは今の国という定義の集団にとっては非常に難しくなりつつあり、20世紀に確立されたマスコミを利用した情報操作ではもうなにも隠せない。しかしそれがあってこその国であったはずである。そしてそのような変化が起こったのは周知のとおり、インターネットが進化したからである。

インターネットとウェブが登場した時から、実はそうなるのは分かっていた人も多いだろう。しかし理解はしているつもりでも、実際に目の前の現実にならないと、人間というものはそれを本気で認識できないものである。しかしついに今年それを本気で考える時期に来たのだと感じる。

インターネットが本当の真実をすべての世界中の人々の前にさらけ出したとき、何が起こるか、とても見物である。そして国という定義が、どのように変化してゆくのか。国は、情報を統制したがるのか、諦めて開放するのか。

実はウェブブラウザを制作しているものとしても、 この議論は無視できない。ある日突然、法律ができてウェブブラウザでこういう情報を表示することを禁止する、とか言われてしまったら、どうするべきか。そもそもウェブブラウザは何をどこまで表示して良いのか。意外と皆直感的に理解していないのだが、ウェブの世界のかなりの部分は、ウェブブラウザが作り出し支配しているのである。HTMLでどんなに記述しても、ウェブブラウザが解釈をしなければ、それは表示されない。縦書き表示がサポートされないから、ウェブ上では縦書き文化は破壊される。

もはや、ウェブブラウザを開発するということは、そういったリスクとも無縁ではないと考えている。なので、WikiLeaks事件、そういった観点からも、とても興味深い。

2010年12月6日月曜日

誤解を与えないよう

あ、なんだか会社が倒産するのか?みたいな反応がありましたので、誤解の無いよう一応書いておきますが(笑、まったくもって経営状態は健全です。売上はネットバブルの時期に上場していたような企業よりも多く、利益率も40%位はありますので、御安心下さい。

iLunascape

iLunascapeのダウンロード数が、iPad版、iPhone版合わせてだいたい本日までに15-20万ダウンロード位。iPad版では無料ソフトウェア1位になれたものの、iPhone版では2位どまりだった。うーむ、やはりiPhoneは懐が深い。

すべての人が利用してくれているわけではないと思うが、それでも既にPC版の1割程度のユーザ数に達する模様。まぁ既存のユーザの方ももかなりかぶっているかもしれないが、 iPhone版をリリースした時にTwitterなどで頂いた結構多数の声が、「なつかしい。」うーむ、喜んでいいのやら、寂しいやら(笑。まぁ10年もやっていますからね。。当時30歳だった人が40歳になっていると考えると、ものすごい時の流れを感じる。それでも昔のユーザの方が結構利用してくれているようで、とても嬉しい。

iLunascapeは、ご存じのとおりiPhoneにプリインストールされているWebKitをそのまま利用している。なので、セキュリティホールなどはiPhoenのWebKitがバージョンアップされれば、それにともなって塞がれる。実はPC版もTridentなどではそうだが、こういったブラウザをスキンブラウザ(皮をかぶせているだけ)といってブラウザ扱いしない人もたまにいるが、前のエントリーでも述べたように、ブラウザのメンテナンス性ということを考えたら、絶対にこのほうが良いと思っている。もし我々になにかあって、ブラウザのメンテナンスがこれ以上できなくなったとしても、Appleがメンテナンスをやめない限り、安全に利用してもらえる。これはとても大事なことだと考えている。

PC版のLunascapeではGeckoやWebKitも、こちらでビルドをしているものの基本的には外部でメンテナンスが行われてるので、そのうちエンジンのみオープンソースにして我々以外でもメンテナンス出来る仕組みにしたいと思っている。そうすることで、我々に依存せず、ブラウザアプリケーションの安全性に関する永続性をかなり保つことが出来るだろう。